グダグダよし坊のダラダラ日記

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zoom RSS 脳脊髄液減少症(低脊髄液圧症候群)

<<   作成日時 : 2010/03/06 23:18   >>

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散々ほっといてなんですけど、皆さんご無沙汰しております、よし坊です。

つい先日、脳脊髄液減少症(低脊髄液圧症候群)の話を同僚の方としていたんですが、今日の報道番組(TBS 報道特集NEXT)でも取り扱われていたので、少々扱ってみたいと思います。

構造
脳と脊髄は軟らかい臓器で、硬い骨に囲まれています。
こんな構造では、動く度に脳と脊髄は骨に当たり、潰れてしまいます。(正確には、どんな姿勢でも自分の重さで骨にうずまってしまいます)
そのため、脳と脊髄は自分たちと骨の間に緩衝材の役割を果たす、水を入れています。

この水は脳脊髄液と呼ばれます。
脳脊髄液が少ない人が世の中にはいるわけです。
主には水漏れが原因と考えられています。

水が少ないと、頭痛・首の痛みが出たり、物が二重に見えたり(複視)、耳鳴り、倦怠感が出現すると言われています。

ただ随伴症状が半端なく多いです。
http://www.npo-aswp.org/2007-0330.pdf#search='脳脊髄液減少症 ガイドライン'
をご覧になってみて下さい。(大変短いものです)

診断方法は
RI脳槽シンチ・MRI・MRミエログラフィー が軸となる診断方法で、
髄液圧の測定・硬膜外への生理食塩水注入が補助診断のようです。

治療法はブラッドパッチと呼ばれる自分の血液を硬膜外に叩き込み、水漏れしている孔を塞ぐわけです。


なんですが・・・・
よし坊はあんまり納得いかないなぁと思うわけです。
疾患概念が出現して日が浅すぎて、概念が固まりきってないのが現状だと思うんです。
症状も起こっても理論的にはおかしくないけれど、本当に起こるのか?頻度はどの程度なのか?が如何せんはっきりしないです。

検査についても、頭部MRIの評価項目では、それで脳脊髄液が減少していると断言できるのか甚だ疑問があります。
健常人で、その評価を満たす人はいないのかというのもちょっと疑問があります。

特に、孔が原因で水漏れしているのが原因なら、診断はそれを見るだけでこと足りるのではないかと思います。
それ以外の評価基準は排除すべきではないのかと思います。

現在のガイドライン上の、症状と診断基準では他の疾患の人が多数含まれているのではないかという気がしてなりません。

治療法のブラッドパッチについてもどうなんかな〜と思います。
良くなるんだったら良いんですけど、現在の診断基準では違う病気の人にも使っているんじゃないのかなと思います。
70%の人に何らかの効果があったと言ってますが、大規模調査の結果なんですかね?
保険のきかない治療法を5〜6回やって効かなかったら、その人はもうその病院には来ないんじゃないの?と思いますが、どうなんでしょうか?(このあたりはもとの論文をあたってないので、参考までに)

しかも、ブラッドパッチは確実に脊髄周囲で炎症を起こします。
ある種炎症によって水漏れをとめているわけですが、確実に頭痛を起こすはずです。
また、炎症が起これば、癒着を起こします。
今後の手術時に硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔が不可能になるんでないの?とか、気になることはいっぱいです。

疾患概念が固まってないだけに、こんなことを言っても詮無いのかもしれませんが、更なるブレイクスルーが必要な気がします。

あ、あと、このエントリは脳脊髄液減少症の疾患自体を否定するものではありません。
また、この疾患で悩む人々を否定するためのエントリではありません。あしからず。

というわけで、おやすみなさい。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
本日のテレビ放送みました。
反対派的存在ででていたDrは最悪だと思いました。
統計がとれていないなどありきたりな反論。医療の概念を変えるときに
古臭いことを良くテレビで話せたものだと感じました。
治癒率や副作用の発生率は最優先事項でしょうか。
抗がん剤だってほぼ効果はないかもしれないが必至で何度も行います。
副作用だって予想以上のものが出現し患者さんは苦しみます。
でも治るかもしれない という希望が患者さんを治療に向かわせるのだと思います。
イレッサの副作用を知りながらもそれにかけてみるという気持ち、数ヶ月前に事故で脳脊になった私にはわかります。
EBP以上の治療法が確立されるよう否定派ならば前進するのが医師の任務ではないかと思います。
事故にあい、保険会社に理不尽なことを言われ、まともな医者にも巡り合えず
積み重ねた人生を棒にするのは被害者なのです。
ブログの内容 医者としてどうですかね??
humifumi
2010/03/07 00:37
コメントありがとうございます。
誤解のないように言えば、このエントリの趣旨は

@症状および診断基準が曖昧ではないか?
そのため
A脳脊髄液減少症でない多数の患者が評価を受けていない(ブラッドパッチ)という治療を受けていないか?

という二点について問題提起のつもりで書かせて頂きました。

決して、脳脊髄液減少症の患者が存在しないというつもりで書いたわけではありません。
また、他の有効な治療法がない現状で、本当の脳脊髄液減少症の患者にブラッドパッチが行われることを否定するためのエントリではないとのことをご理解いただければ幸いです。
よし坊
2010/03/07 11:08

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